外国人に日本語を教えるというのは実際にやってみるとわかりますが、とても難しいことです。日本語といっても、私たちがいう国語とは違うものです。日本語教育=国語教育ではありません。
国語教育とは生まれたときから、日本語を聞き、慣れ親しみ、話すことができて、ある程度の教育の元で知識を広げていくことを指します。
普段の生活での会話が日本語を使わない、別の言葉でこれまで生活していた人に一から日本語教え、日本語でコミュニケーションが取れるようにと正しい日本語を教えるのが、日本語教育になります。例えば、私たちが日本語と日本的な考え方を持ち、突然、海外で生活することを考えてみればわかります。単純にその国の言葉として、単語、文法などを理解していても、その国の文化、習慣、国民性などを理解していないと当然、異文化の中では置いていかれるわけです。ですから、日本語教師に必要なのは、単に日本語の単語や文法、知識だけではなく、日本の文化、習慣、国民性などを踏まえて正しい日本語を教えていくという知識・自覚・努力です。もちろん、生徒のニーズを考えて、専門的な知識も必要ですが、一番の目的は、意思の疎通が取れる正しい日本語を教えることであり、コミュニケーションのとれない日本語を教えても仕方がありません。その為には、教える側としても正しい日本語の学習面的な部分と、日本の一般社会における常識、知識、文化などもしっかりと学習しておかなければいけないのです。